子どもが統合失調症やうつ病などの精神疾患になってしまった母の日々のブログです

01 発症から受診まで

高校2年生の3月初旬

息子が、興奮した口ぶりで「あれ?」と思う話をしはじめた。

「○○駅前で、ヤンキーと喧嘩をして勝った」というものだった。

息子は、スポーツが得意で、力も強く瞬発力・敏捷性などあるタイプだった。誰とでも仲が良く、中学の時も髪を金髪にして耳鼻ピアスしているような子とも仲が良かった。小さな頃から、割とクラスのいたずらっ子的な子たちの仲間で、担任の先生からも、「お前、授業中ふざけるなよ~」と注意されながらも、成績も良い方で、クラスのムードメーカー的な存在だったと。

だから、喧嘩したという話を聞いた時も、「え?」と思う反面、高校生だしそういうこともあるかもしれないと思って、そんなに驚かなかった。

ところが翌日、息子の話は「思いだしたんだけどさ~、ヤンキー3人相手だった」となった。

そしてその次の日には、「おかあさん、また思い出した。中学の時にAっていたじゃん。あいつ、この辺りで一番強いヤンキーだったらしいんだけど、オレ、そのAと喧嘩して勝った」

A君は確かにいた。息子はA君とも友だちだった。A君は中学1年の時から金髪にして不登校になり、学校にもほとんど来なくなった子だった。どこまでが本当のこと?

それから2週間の間に、息子はヤクザから2億でスカウトされるほどの大物高校生になっていった。

誇大妄想は他にもあった。警察官の知り合いがいるというものだった。知り合ったのは、自転車が無灯で止められて、盗難車かどうかの確認をされたというところから始まる。ここまでは、ありそうな話でしょ。でも、その後、その知り合いの警察官とはいくつかの暴力団がらみの事件を一緒に解決したそうだ。今は警視庁でとても偉いポジションにのぼりつめたその警察官は、「おかあさん、思い出したんだけど、おれ『警察官にならないか、待ってる』って言われてる」となった。

男性恐怖症の女の子を助けている話もあった。そのため、息子は毎日、その子の親に頼まれて、近くの駅まで行かなければならなかった。他にも、いくつかすごい話があった。

最初の2~3日は、話し盛りすぎ!くらいにし思わなかったけど、おかしいと思い始めてから1週間後の土曜日、高校にいる男性恐怖症の女の子を助けなければいけない話を聞いた時に、私は学校の養護教諭の先生に電話をした。どうか、その女の子がいてほしい・・・祈るような気持だった。

保健室の先生は、「私も、おうちの方にご連絡しなければ・・・どう話そうかと思っていたところでした」と、息子の言動のおかしな話を教えてくれた。

私は月曜日から仕事を休んだ。そして、さっそく息子と高校へ行き、担任の先生、養護教諭の先生と話をした。養護教諭の先生から、ちょうど翌日スクールカウンセラーの先生が来るが、相談してはどうかと言われ、もちろんお願いをした。(残念ながら、高校のスクールカウンセラーの先生は、事の重大さに気付かないようで、当たり障りのない相談と誰でもわかるような回答しかもらえなかった。)

児童思春期外来のある精神科、Hクリニックにも予約をした。診察は最短で1週間後とのことだった。明日にでも診てもらいたい気持ちがあったが、良い医師に巡り合わなければならないとも思った。児童思春期という看板を掲げているならば、その年齢に特化したプロの医師がいるハズ。

けれど、1週間も待てるだろうか・・・

すると養護教諭の先生が、臨床心理士さんで開業されている方を紹介してくださった。良い先生だと言われている方です、と。こちらの先生もすぐには見てもらえず、5日後に予約。自宅からは遠かったけれど、家にじっとしていることはできなかった。その時の私は、すがれるものは何にでもすがろうと思っていた。

そして土曜日。臨床心理士さんの元へ。その方は、60才ほどだったか、柔らかな話し方でベテランの安心できる貫禄があった。そして、精神科受診が必要だとすぐにわかり、3件ほど良いと言われる病院を紹介してくださったが、息子の様子や話を聞くうちに、「明後日、Hクリニックを予約できているんですね。そこが良いかどうかはわかりません。でも、そちらへ行ってください。」と言われた。他の病院をこの時点で予約しても、診察はさらに先延ばしになる。息子は、それを待てないほどの状態だった。

そして、やっと月曜日。息子がおかしな話を始めてから3週間ほど経ってしまっていたが、やっと精神科Hクリニックを受診することができた。

もちろん、息子は病院へ行きたがらなかった。だって、自分は病気ではないと思っている。そのたびに、「最近『思い出した!』とかよく言うでしょ?記憶が無くなっているとか、突然いろいろ思いだすとか。高校生がそんなに記憶力がなくなるってのはおかしなことでしょ?脳に腫瘍でもあったら大変だから、診てもらおう。一度診てもらったら安心だから」と。

息子もしぶしぶ受診に納得した。

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