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肺がんの父

父はコロナによる初の緊急事態宣言が東京に出たりしていたあの年の8月に手術しました。

なのに、11月には転移がわかり、胸水も溜まり、2週間に1回水を抜くようになりました。

息苦しい、これさえとれたら!と、藁をもつかむ思いで胸水穿刺にも耐えていたと思います。

そんな日々が続き、やがて入院してもっと詳しく胸水の原因を調べることになりました。結果、原因はわからなかったのですが、入院中検査のために肺の中の水を全部抜ききってから、胸水の質が変わり穿刺では抜けなくなり、胸水穿刺はやらないことになりました。

息苦しいまま、この息苦しささえ取れたらあれもやりたい、これもやりたい、と色々挑戦していた父ですが、この5月に帯状疱疹になりました。今度はそこから帯状疱疹の後遺症に苦しめられることになりました。まるで剣山で刺されるような痛さが数分(時には数秒)に1度襲ってくるというものでした。

6月、痛みはどんどん強くなり、父は入院しました。少しでも痛みが取れたら。。。と思ってのことで主治医も緩和ケアの先生とともに色々と考えてくれましたが、帯状疱疹の後遺症の痛みを取り除くことはできませんでした。少し効果があったのは、主治医が教えてくれた呼吸法。そしてリハビリの先生がやってくださる動き。マインドフルネスのような感じだなと思いました。

帯状疱疹の後遺症の痛みは、脳のエラーで起こるもの。帯状疱疹は治っているのにもかかわらず、痛みだけが残るのです。自分で痛みのコントロールはできません。統合失調用の幻聴と似てるなあと思いました。実際にはおきていないけれど、脳機能のエラーにより、まるでその事が本当に起きているかのように感じるのですから。

そのため、マインドフルネスが多少なりとも効果があるようです。(息子の幻聴にも聞くかなあ??)

先月退院し、自宅で過ごしていた父ですが、10月17日また入院しました。

受診日だったのですが、病院への車中で「息苦しい」というのです。あれ?痛いんじゃなくて、今日は息苦しさの方が辛いの?いつから?と聞くと、昨夜からだと。。。診察で血中酸素濃度を測ると82%。すぐに酸素が投与され93%になりましたが、そのまま入院することとなったんです。

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