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父と母2

4.認知症と透析
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施設に入ってから1年近く経ったある日、母は施設で転倒して今度は足を骨折しました。

母は入院手術となりましたが、無事に終わりリハビリも開始となった頃、透析していた腕のシャントが詰まってしまいました。骨折の時の血栓が原因とも言われシャントの手術もしましたが、もう腕では出来ずに、首からのシャントとなりました。すると施設から、首からシャントをしている人は預かれないと言われてしまいました。

母は手術した病院から透析していた病院へ転院になりましたが、リハビリで明るさを取り戻していたのに、透析の病院ではみるみる表情が曇り、帰りたいとばかり言うようになりました。

他の施設を探しましたが認知症で要介護5で透析もしている母を預かってくれる所は中々ありませんでした。あっても、評判が悪くて父はそこには預けたくないとか、遠すぎて毎日会いにいけないからそこはダメだとか。

そこで、私は仕事を辞めることにしました。

父と母の二人暮しでも、私が2週間に一度3-4日行けたら、父の負担も減るかなと思ったからです。(統合失調症の息子がいるから、そちらも放ったらかしにはできないので、完全に帰省する事はできません)

私には、同じように田舎から離れた所に住む妹がいますが、私と同様に2週間に一度行けたら、父の負担はさらに少なくなります。

こうして、老老介護を支える準備を整えた所で、コロナの流行が始まりました。

(つづく)

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