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おにいちゃん、治るの?

田舎からの帰りの車で、後部座席の長女と長男は寝てしまったので、次男と話をしてきました。

そのほとんどは、次男自身の話。

大学でどんな勉強をしているか、毎日、どんな生活を送っているか。

特に、一人暮らしなので、ちゃんと食べているのかが、一番気になるところです。

大学では、いくつかの資格を取りたいらしく、そのためのカリキュラムは相当キツそうでしたし、学費と家賃以外の仕送りはしていないので、アルバイトで食費、光熱通信費、娯楽費など賄っており、毎日忙しいらしいです。

貧乏生活を余儀なくされて、大変そうではあったけれど、活き活きしています。

そんな次男に、「おにいちゃんもさ、治ったらもっと色々できるようになるからさ。」と話したら、

「え!?おにいちゃん、治るの?」

次男は、統合失調症について、ネットで調べているんでしょう。「治る」という表現は、ちょっと違うのか…

「薬は飲み続けるけどね。前と同じ様に、治ったのと同じ状態にはなると思うよ。」というと、次男は少し驚いたようでした。

すると、寝ていたと思っていた長男が「ぜんぜん変わんねーよ、」と。

「昨年、警察官試験受けた時と、今受験勉強してる時と、記憶力とか集中力とか、全然違うじゃん。今のが、覚えられるようになったでしょ?」と聞くと、「おー!そうか。」

次男はそれを聞いて、にこにこしていました。

長男と次男は、年が2歳しか離れていないため、小さい頃はよくケンカしていました。長男は、なんでも自分の真似をしてくる次男のことを、心から嫌がっており、この二人は、大人になってからも仲が悪いままなのでは…と、密かに心配でしたが、取り越し苦労だったようですね。

次男は、大学で、教育・福祉系の勉強をしています。

長男が発症したばかりの、高校1年の頃の次男は、「おにいちゃんは、心が弱いから病気になったんだ!」くらいの事を、直接長男に言って、聞いてる私の方が泣きそうでしたが、

今、家族の中で、私の次にこの病気を理解しているのは、次男かもしれません。

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