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リカバリーの着地点

リカバリーっていい言葉だよな~

※リカバリーについて(国立精神神経医療研究センターサイトより)

先日、私の入っているLINE家族会と姉妹グループスキゾの混合グループで、リカバリーを語る会というのが開かれて参加しました。

そこでの当事者の方のお話にはちょいちょいリカバリーと言う言葉が出てきていて♬

リカバリーって、コンピューターだと修復とか元の状態に戻す意味合いだけど、精神疾患のリカバリーって必ずしも元の状態に戻す事では無いんだよね。

別の到着地点、目標地点に降り立つというか、たどり着くというか。。。元の状態は目指してない。

さて先日、大地が友だちと遊びに行き、飲んで帰ってきました。帰ってくるなり「楽しかった~♫」とニコニコ。

また別の日、大地は以前買っていた愛犬ココアが死んでしまって「ペットロスになってたんだよな~」って話してくれました。(悲しかったんだね。)

そういえば、発症してからだいぶ長い間、大地には喜怒哀楽の感情が無くなっていたっけな。これは「感情の平坦化」という症状のひとつ。表情もかたくて感情が読み取れない感じで。

「幻聴」という、誰からもわかりやすい症状にばかり目が行っちゃうんだけど、もしもこの「幻聴」ってのが、花粉症の「くしゃみ・鼻水」と同じようなものって考えるとさ。

ひどすぎたらそりゃー辛くて何にもできないだろうけれど、薬で予防したり「くしゃみ・鼻水」が出ないような環境(ハウスダストやスギ花粉の少ない地域)に住むとかしたら、ちょっとは楽になるはず。(精神疾患の場合の環境は、ストレス環境だね)

そしてリカバリーって、「社会的リカバリー」とか「臨床的リカバリー」とかがあって、それらは「パーソナルリカバリー」のために必要なもののようだけれど、パーソナルリカバリー実現のためには、「感情のリカバリー」が必要不可欠なんだって思う。(感情のリカバリー:森の民作 (笑))

社会に戻り、仕事をしたい、活躍したい!経済的な自立をしたい!って人が、社会復帰出来たら嬉しいだろうし。幻聴やだ!聞きたくない!って人が、聞こえなくなったら安心するだろうし。

パーソナルリカバリーを目指すところではあるのだけれど、人により違うし、いきいきと夢や希望を持って暮らしていくのって、病気になっていなかったとしても結構難しいんじゃないかな。実際私自身が夢や希望を持っていきいきと暮らしているのか!?って言われると、イエスとは言えない。

感情のリカバリーは、薬の力でなんとかなるものではない(場合によっては薬の作用でむしろ失う可能性もあるやなしや←誤解しないでくださいね。薬を否定しているわけではないから)

感情のリカバリー:喜怒哀楽が存在する心の状態

これがリカバリーできたら、幻聴が聞こえてたっていいじゃん。

だって、楽しい時にちゃんと楽しいって思えるんだもん。悲しい時には悲しく感じられて。なんだかワクワクする!みたいな気持ちが持てるようになるんだもん!なんて人間らしいんでしょう✨✨

そう。大地はもしかしたら、社会的リカバリーも臨床的リカバリーもまだリカバリーの途中だけど、「感情的リカバリー」はかなり寛解に近い状態かもしれない。

笑ったり怒ったり、喜んだり悲しくなったり。そして、できるだけ楽しい時間が多くなるように。

社会に出ることを「恐れる」とか「不安に感じる」のだって、感情だもんね。

うん。よし。毎日みてると何にも変わらないようだけど、大地はリカバリーに向かってる!!

コメント

  1. まき より:

    森の民さん、コメントは随分なご無沙汰でした(汗)

    こちら読ませてもらって、リカバリーは本人たちも私たち家族も同じだなぁって感じました。いや、質とか量まで同じとは言わないけれど…。「できるだけ楽しい時間が多くなるように」、本人も家族も、ですよね。

    大地くん、ステキです(⁠◠⁠‿⁠・⁠)⁠—⁠☆

    • 森の民 より:

      まきさま

      コメントありがとうございます。
      そう!私たち家族も!!

      周りの方から「大丈夫だよ大地君は!」と言われると、私の心も救われた気がします。軽くなる!
      ありがとうございます。