01 認知機能リハビリテーション その1


認知機能リハビリテーション(NEAR)とは、たまたま私が行った家族会の講演会で招かれていたある国立系のセンター病院の先生が中心になっておこなっている研究で、パソコンの画像を見ながら、クイズのような問題をやっていくというもの。

この病院は、紹介状がないと診てもらえないし、完全予約制。

主治医に話すと、「いろんなところにいろんなポケットがあった方がいい。」と言って、快く紹介状を書いてくだるということだった。

初診の予約では、先生は基本的には選んだりできないし、講演会の時の先生はかなり有名な先生らしく、直接の紹介状がないと、なかなか診てもらえないらしかったが、私は講演会で「NEARを受けさせたいんですが、どうすればいいですか?」と質問し、「私の外来の時に来てもらえばいいですよ」と言われていた。

なので、病院の受付に連絡し予約する時は、講演会の先生の日時を指定した。先生宛の紹介状があるかどうかを聞かれたが、先生自身から、外来で来てもらえば良いと言われていることを伝え、予約は1か月後にとることができた。

NEARを受けようと動き出したのは、まだ冬だった。

紹介状を書いてもらい、予約をし、はじめての国立の専門病院受診の時は、大地は20才になっていた。

国立病院の先生も、穏やかな口調で、発症からの経緯などしっかり聞いてくださり、まずは、NEARを受けたいという気持ちが本人にあるかどうかが大事。そうおっしゃった。

大地は、そもそも乗り気ではなかったので、診察を受けながら迷い始めた。先生も、NEARは3か月間、週2回通わなければならなくなるから、本人に意志がなければ続かないだろう。と、強制する様子ではなかった。

研究のコーディネーターの方が、説明をしに来てくださった。大地は長い話を聞くことはまだ無理だったから、すぐに飽きて貧乏ゆすりを始めた。話が終わり、説明書をもらい、私がゆっくりと読み返しながら、大地に簡単に説明する。

「めんどくさいな~。やっぱりやめようかな~。」という大地。

すると、説明書の最後に小さな文字で、謝礼としてクオカード5000円分を心理検査とMRIを実施した時に限り差し上げると書いてある。

「大地!心理検査やMRIは全部で3回あるよ。クオカード15000円分ゲットだよ!」

そういうと、大地は、え、マジ? じゃ、やっぱりやる・・・。

大地は、先生から聞かれると、「試験を受けるのに、集中力や記憶力がないから、それを良くしたい」と言って、研究の同意書にサインした。(一番の理由はクオカードだけどね)

そこから翌週には、MRI

翌々週には心理検査

そして5月の連休直前から、大地のNEARがやっと始まった。

02 認知機能リハビリテーション その2


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「01 認知機能リハビリテーション その1」への3件のフィードバック

  1. NEARの効果にわくわくします。
    私も以前弟に、行動認知療法というのに誘ったのですが、行ったことがあったらしく自分の考え方が間違ってるという認識をもてないそうてす。
    クオカード等、行く目的を他のものにすれば良かったですね!
    次回、使ってみます。

    1. 向日葵さん、
      いろんなリハビリがあるんですね。
      私は、結構、アイスとか好きなお菓子とか、そんなものでつっていた気がします。
      息子が、「マジ?」と言ってニヤッと笑うのが嬉しくて、ついつい買ってました。

      子どもの頃は、物でつって何かさせるのは良くないと思っていましたが、発症してから、そういう楽しみもちょっとくらいいいんじゃないかな…。と思うようになりました。(^_^;)

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