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入院中の困り事

2.統合失調症との日々
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今回の入院中、大地にとっての一番の困り事は“タバコが吸えない”ことだったと思う。

時々禁煙を思い立ち、減らそうと試みる度にタバコの本数は増えていき、夏休み中はすることもなかったせいか、1日20本くらいになっていたように思う。

ところが入院中、病院内禁煙のため、タバコを吸うためにはいちいち外出届けを出さないといけない。面倒だし、タバコは諦めな〜と言っておいたのだけど。。。

面会に行くと大地がいない。ナースステーションで聞くと「外出してますね」

タバコ吸いに行っちゃったか~

大地にLINEすると、案の定タバコ吸いに出ていると。とはいえ、私が病室に来たことを告げるとすぐに帰ってきた。

2日間(手術前日と当日)禁煙で、翌日は2本しか吸ってない!オレすげー!

タバコ吸わないとイライラして死にたくなるのだという。初発で入院した時も、イライラして死にたくなっていたけれど、今回もタバコ吸えなくて同じ気持ちになったのだとか。

そうか〜、じゃ、タバコ吸うとそうならないの?と聞くと、「おー」

なんだか複雑な気持ち。タバコはやめてほしいけど、死にたい気持ちが無くなるなら吸っててもらいたい。

どんどん喫煙者は煙たがられるようになり、駅前のコンビニからもタバコが消えたし、保育園や学校などの近くもタバコはダメ。喫煙所の数もどんどん減り、居酒屋でもダメな所もあるとか。吸わずに済むならそれに越したことはないけど。

なぜかこの病気の人の喫煙率は高い。なぜ?

今回の大地の話からも、絶対に何かしら脳に作用している物質がある。ニコチン?

ニコチン酸アミドとニコチンは関係ないというけれど、、、。タバコの何が脳に作用するかわかり内服薬が開発されれば、喫煙率は下がるかな〜

ゴーヤ

コメント

  1. mar より:

    いつも興味深く拝読させて頂いています。

    大地君と同病、アラフィフの4人の子持ちです。

    さて、この病気とタバコなかなか根深いと思います。
    私も喫煙所なんですが
    一時やめられたんです。
    でも再発と共に復活してしまいました。

    先日家族からの勧めもあり
    再度禁煙を目指し
    禁煙外来に行ってみました。

    そこの禁煙外来で
    統合失調症であることを伝えて受診したんですが
    禁煙する為の手法として
    ニコチン摂取が嫌になる内服薬を飲むというもので
    たぶん止められますよ。と言われました。

    ただ、
    喫煙者はタバコを吸うたびに急激にドーパミンが出るが
    タバコを吸わない人は安定した量のドーパミンが常に出ているという説明を聞いて
    向精神薬は、ドーパミンやセロトニンの受容体をブロックする作用があるじゃないですか
    そうすると
    薬でただでさえ不足を感じている
    幸せホルモンドーパミンとセロトニン
    それが禁煙によって
    ドバッと出なくなる

    なんだか説明聞いているうちに
    禁煙無理だーって思ってしまいました。

    興奮気味の時
    特にタバコの量って増えてしまいます。

    その説明聞かなかったら
    止められたかなぁ

    私の通っている精神科もこの7月から
    敷地内全面禁煙になり
    私もう、体調悪くなっても入院したくないっと思うほど
    ショックを受けています。

    タバコはよくないのは重々わかっていても
    なかなかこの依存切り離せないです。

    • 森の民 より:

      marさん、

      大地と同じ病気で4人もお子さんいらっしゃるんですね。再発しながらもこうして私のブログを読みコメント頂けて希望になります。
      大地は今は読むことが苦手です。

      marさんも愛煙家との事。この病気の場合、禁煙は本当に厳しいようですね。
      marさんの主治医のお話を伺い、なるほどなと納得がいきます。

      タバコは年々値上がりし、喫煙できる場所もどんどん無くなっていますね。タバコの代わりにドーパミンやセロトニンを分泌させてくれる何かがあれば良いのになと思います。
      それか、抗精神病薬を内服しながらも、幸せホルモンには影響を与えない治療とか。。。
      いつか、良い方法が見つかるかもしれませんね。
      あとは、再発して入院にならないように気をつけるしかないのかな、、、

      • mar より:

        森の民さん

        大地君を支えながら、お仕事したり、ご両親のご心配をしたり、
        そして、LINE家族会の運営も手伝われ、
        とても大変な思いもなさってこられたのにいつもポジティブで、とても尊敬しています。

        森の民さんと私は、真逆の立場。
        ですが、勝手にとても親近感を持っています。

        私は家族にとても支えられ、そして愛されていることを実感しているので、なんとかなんとか様々な辛い症状を乗り越えています。

        家族は統合失調症の不出来な母親である私のことをとてもリスペクトしてくれています。
        それによって、自尊心や自己肯定感が保たれています。
        調子がいい時は甘えてきますし、調子が悪い時は、逆に甘えさせてくれます。

        この病気に罹ってしまったこと、口には表せないくらい、とても大変ではありますが、決して私は不幸ではありません。

        家族の紹介を少ししますね。
        夫、外国人
        長男、社会人
        自立して月に一度位ご飯を食べにきてくれます。
        次男、大学生
        海外が好きで私の病状を心配しながらも、もう8カ国くらい旅行に行っています。
        三男、高校生
        毎日部活で帰りが遅いですが、ちょこちょこ弁当が作れなかったり、洗濯物が干せなくなる私をフォローしてくれます。
        一人娘
        去年まで不登校で大変でしたが、娘のかかった小児科医が私のカウンセリングもしてくれ親子で回復しました。
        主治医が勧めてくれた高校に進学し、今では毎日明るい笑顔で学校に通っています。

        希死念慮に襲われていた時期もありましたが、多くの人に支えられ、(病気に関して、オープンにしている人と伏せて付き合っている人はいますが)この病気を自分の一部として受け入れています。

        今、年のせいもあるかもしれませんが、認知機能がギスギスで困ることもたくさんありますが、最近作業所に通い出し、リハビリを始めました。

        作業所との相性はあると思いますが、病状に理解のある人と接することで、親身になって頂き、私なりの社会との関わりが持てることに感謝しています。

        なんか、とても長くなってしまいましたが、心から大地君の寛解を願っています。
        ちなみに私、3回以上、再発してます。
        家族、だんだん慣れてきたようで、またかって感じで受け入れてくれています。

        私に家族が振り回されないことは、私の救いになっています。

        • 森の民 より:

          marさん、

          うわぁー!うちと同じお子さん4人なんですね~✨
          うちも女の子は1人です。1番上ですが。

          お子さんたち皆さん、素晴らしいですね。ご家族がmarさんを支えているとの事ですが、そのようになったのは、marさんのお人柄もあるのではないかなと思います。
          お幸せそうで、なんだか私も嬉しいです。

          この病気は、当事者も家族もきちんと学び向き合うことで、疲れやすかったり再燃したりはあっても、幸せにはなれると思っています。
          marさんのように。

          いつか、うちの子どもたちも、自分の得意不得意を受け入れて、人を羨むことなく、自分自身の幸せに向かってくれたらなと思います。

          幸せのモデルケースのようなご家庭を紹介して頂き、ありがとうございます。