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心理教育してみた

先週の水曜日から、自主的に薬を飲み始めた息子だけれど、眠すぎて夕飯後ごろりと横になりそのまま寝てしまう事が2回あった。
夕食後にリビングで少しだけ横になりウトウトして、結局そのまま朝まで寝てしまうような感じ。なのでその2回は起こして飲ませた。

けれど、これでは息子のためにならない。
確実に自分で忘れないで飲まなければいけない。

安定した内服を始めてたったの4日間だけれど、長男大地(仮名)の妄想・幻聴・幻視はかなり少なくなっている。
こちらからの声がけに対する反応も早い。

心理教育するなら適切な時期かもしれない!

日曜日、うつ病の次男(空 仮名)も家に帰ってきてたから、三男(海 仮名)も一緒に3人に向けて心理教育をやってみた。
もちろん心理教育が必要なのは大地なのだけれど、マンツーでやったら面倒くさがられたりウザがられたりすることは分かっている。
何しろ私はただの母なんだから。
けれど、次男と三男が一緒なら聞くような気がした。
次男や三男にも病気について知っておいてもらいたいと言うのもあった。

今から母さんが精神疾患についての話をするよ。
20分で終わるから聞いてね。
「めんどくさい。10分で終わらせて」
はいはい。

まず、うつ病や統合失調症を一言で言うとどんな病気だと思う?
3人に投げかける。

空は?
「一言って難しいなぁ」
海は?
「一言で言えるのかよ。じゃ母さんが言えよ。」

はい、んじゃ言うよ。
精神疾患は、脳機能の病気です!

「そんなこと分かってるよ」と海

まあ、聞きなさい。
脳の中のドーパミンという物質が通常よりもたくさん放出される。そのまま放っておくと脳神経や脳の中の細胞が疲弊しきっちゃう。でしょ?活発に活動しすぎたら疲れるよね。
じゃあどうすればいいか?

「薬飲むんでしょ!」と大地

うん、まぁね。そうなんだけど、こっちの方(と右手を開いて指を突き出すようにして)の神経からバンバンドーパミンは出されるんだけど、薬はこのドーパミンの量をコントロールするわけではないんだよ。
こっちの(と左手の平を開いて)ドーパミンを受ける側に穴みたいなのが空いてるとして、そこにどんどんドーパミンが入ってきちゃうから、穴をふさぐ。
それが薬の役割だよ。

「あ、そうなの?」と空

だから薬が合えば、ちょうど良い感じでこの穴をふさぐことが出来て、妄想・幻聴・幻視みたいな症状は割とすぐに落ち着く。

ここまでは小さな冊子とかにも載ってるから誰でも知ってる話かなと思う。
(ここからは私の予測)
ところがさ、これだとドーパミンを受け取る側の神経や細胞は疲れなくなるけど、そもそもこっちの(とまた右手を出して)ドーパミンをバンバン出しちゃってる方の神経や細胞は疲れちゃうよね。

だから、薬で症状を抑えている隙に、こっち(右手)の神経細胞を元の状態に戻すように修復したり、新しい神経細胞を作ってあげないといけない。
じゃ、どうすれば修復出来ると思う?

「栄養じゃね?」と空

うん、そう。
適切な栄養と適度な運動
それによって、統合失調症に関係すると言われている脳の海馬は、新しい神経細胞を作ることが分かっている。

つづく

コメント

  1. ある統失おじさん より:

    統失患者が毎日服薬するのは、ドーパミン仮説を信じているからではない。
    リスパには常習性はありません。
    ではなぜ僕が毎日リスパを服薬するかと言えば、
    入院中に服薬の習慣を身につけさせられたからです。
    そう、統失患者がリスパを毎日服薬するのは習慣の力なんですね。
    ドーパミン仮説は知っているけど、そんなことを知っててもリスパは飲まない。
    強引にリスパを毎日飲む習慣を身につけさせられたから毎日飲んでいるだけです。

    • 森の民 より:

      ある統失おじさんさん

      毎日お薬が飲めて良かったです。
      うちの息子も入院してましたが、身につかなかったようです。
      一方、次男はうつ病ですが、入院していないけど毎日忘れずに飲んでいます。
      性格の違いもあるのかもしれませんね。