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統合失調症と向き合う兄弟たち3

高校1年の秋頃から、空は、「もう死んでもいいかな。。。」と思ったこともあったらしい。

私は、まったく気が付かなかった。

高一の秋に、空は部活を辞めて、早めに帰宅するようになるのだけれど、大地に関わることはほとんどなかった。お兄ちゃんと関わってほしい事を伝えたけれど、「は!?あいつは心が弱いから病気になるんだよ!!」というような言葉もあった。

空自身が病んでいた。けれど私は気が付かなかった。

幸い、空は高校2年のクラスで仲の良い友だちもでき、明るくなっていったように思う。そして大学に入学と同時に一人暮らしを始めた。そしてやっと、高校生の頃、鬱状態だった話を聞いた。なんで言わなかったの!?と聞くと、「あの頃さ、かあさん大変そうだったから」

そう。大地の事ばかりで、ほかの子たちを全然見ていなかった。

大地の病気に対して、理解を示さないかに見えた空は、実はネットで調べたりして結構学んでいた。たまたま大学の授業でも統合失調症を学び、今は、一番良い大地の理解者になってくれていると思う。

つづく

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