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統合失調症の子どもと暮らすのはどうなのか?

2.統合失調症との日々

息子が統合失調症を発症して早11年。もうすぐ12年。

再発する前は一人暮らしをさせてみたり、その後もいつかは自立させなければ・・・と思うこともあったけれど。

気持ちを、息子のことよりも自分のことにシフトさせ、どんな暮らしをしたいのか?を自問自答。

統合失調症当事者の方々から、「精神疾患になると、突然自立に向けて家族が動き出すけどなぜ!?」という言葉を聞くと、うん、確かに!!今の時代、周りは結婚しないで親と暮らしてる人めっちゃ多いよね。精神疾患じゃなくても、80-50とか90-60とか、年金暮らしの親が働かずに家にいる子どもと暮らしてるご近所、あるある。
なのに子どもが精神疾患となっただけで、家族会ではまずは自立させなければ!という方向が当たり前であるかのようになる。

これはホントにケースバイケースだなと思う。子どもと同居していることで、親や当事者が、または双方が何かしら大変な状況で暮らさざるを得ない場合は、グループホームなどもちろん考える必要があるかもしれない。また、親なきあとに孤独になるかもしれない子どもを心配して、今のうちにと考える親もいるかもしれない。
けれど、誰もが先に親が亡くなり孤独は感じる。そりゃ~そうでしょ。夫がいても友だちがいても。親しい人が亡くなれば、心にぽっかりと穴が開いたようになるものでしょう。
精神疾患があろうがなかろうが、どうせいつかは親は亡くなる。そしてその後は時々思い出して「母さえ生きていててくれたら・・・」と泣けてきたりもするけれど、、、それはごくごく当たり前のことでは?

そして私は困っていない。息子のおかげで、一人暮らしなら絶対に手を抜くであろうご飯作りとか、ちゃんとバランスを考えて作れている。大地はたまには「うまい」というので、そういう時は張り合いもある。
私が介護生活になったら、大地に迷惑をかけることになるかもと思うと、健康寿命を長くしなければ!と歩くようにしているし。健康診断もちゃんとやっている。

大地と暮らしていなければ、私のご飯は毎日コンビニとなるかもしれないし、ビールとつまみだけとかになるかもしれない。つまり、、、いいことだらけ。もちろん、食器くらい洗ってよ!!!と思うこともあるけれど。

ところが、いまだに世間では「経済的自立」に重きを置かれる。私は「自立<幸せ」と思っているので今のままでいいのだけれど、大地はとっとと自立したい気持ち満々!大地にとっては、「自立→幸せ」のような感じかとおもう。できる事なら、うざい母親の元から離れて自由に暮らしたいのではないかとおもう。実際、もういいじゃん母さんと暮らせば!その代わり介護は頼むよ♪というと、速攻「ヤダ」と言われる。

さて。。。。では大地の自立を阻むものは何か?

当事者の方々の中には、「親が何もしてくれなかったから自立せざるを得なかった。だから頑張って就職できた。」「家にいられなかったから自立できた」「親との関係が悪かったから家を出た」という人も少なからずいる。
そうなんだよね。そう聞くと、家が居心地悪い人の方が、早く家を出たくて自立できるんじゃないか??と思ったりもして。

こればかりは、どちらが正しいのかってわからない。(タイムマシンで過去に行ってやり直すことでもしてみないと、絶対にどちらが良いのかの答えは出ない。)

さて私は?大地は?

統合失調症ではあるけれど、独身の息子が母親と暮らしていることは別に変じゃないじゃん、今の世の中。むしろ親孝行!

統合失調症の息子と暮らしていくことは、それぞれの関係性があるからどちらが良いとは言えないけれど、「果たして本当に別居する必要があるのか?」「果たして同居を続けていいのか?」
正解はないけれど、今の私は同居で満足。(未来はわからないから、どこかでやっぱりグループホームに入ってもらうことにした!)となるかもしれないけどね。

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