息子が統合失調症になって、私が真っ先に恐れたのは、この病気には「自死」があるという事。
何があっても、息子が自死するような事になってはいけない。
だから、ずっと息子から目が離せなかった。買い物に行っても、仕事をしていても、大丈夫かな?と不安になった。顔を見ると安心するから、ずっと息子のそばにいたかった。
「死なないように…。」そればかり考えていた。
子どもが、ある日突然この世の中からいなくなるなんて、そんな悲しいことがあるだろうか。それは、自死であれ、事故であれ、病気であれ、あってはならない。
天寿をまっとうしてほしい。そう思っていた。
けれど、最近ふと思う。
天寿は、天から与えられた寿命で、一般的には、老衰で死ぬことのようだけれど、高齢で老衰でなくなることの方が稀のように思う。ほとんどの人は、高齢で、病気になって亡くなるのでは…。となると、天寿をまっとうするなんて、そうそう無理。
では、寿命ってなんだろう。
老衰で死ぬ以外は、まるで寿命が途中で断ち切られてしまったようなイメージがあるけれど、実は違う。
寿命は、生まれてから死ぬまでの期間なのだ。
病気でも事故でも、それは生まれてから死ぬまでの寿命。
自死もそう。それが、寿命なのだ。
そう思うようになって、息子を絶えず見ていなければ!!という不安・緊張感が減った。
生きているすべてのものには寿命がある。寿命は長いことも短い事もある。
授かった寿命(生きている期間)を大切に、日々を大切に過ごすことが、大事なんだろうな~。
な~んて、理屈ではわかっていても、なかなか難しいけれどね。
コメント
すごくよくわかります
同じことを思い日々過ごしています
匿名さん、
コメントありがとうございます。
考えることは色々あっても、人に話すことってあまりないですよね。
息子が統合失調症になってから、私自身の考え方とか価値観とか、変わったと思います。
共感してもらえて嬉しいです。