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統合失調症に向き合う兄弟たち

大地は、4人兄弟の2番目で長男。

姉  大地  弟  弟、という構成

大地が統合失調症を発症して、他の子たちがどのような行動をとったかを書こうと思う。

発症当時の3月、大地より2歳上の長女の月子は大学一年生で春休み中だった。時々アルバイトに出かけたりはしていたけど、「見てて~」という私の頼みに応えて、バイト以外は家にいてくれた。

おかげで仕事に行けた。

高校の養護教諭から紹介された、臨床心理士の先生の所へは、大地と私と一緒についてきてくれた。

そこで、泣いてしまう私が席を外すと、冷静に家庭環境などを心理士の先生に伝えてくれていたように思う。

その後も、大学が午後からだったり、午前中だけだったりと、空いてる時は、できる限り家にいて、大地に変わりがないか見ててもらっていた。

見るとはいっても、見張ってるとかいう訳でもなくて、ただ家にいるだけだけど。頼むと、「えーー!」と、嫌がることもあったけど、

それでも月子がいてくれたから、仕事を続けられたかなと思う。

つづく

コメント

  1. 室町 より:

    なるほど、そうなんですね。
    月子さんという、「いい姉貴」かつ「いいお嬢さん」がおられたのですね。
    強力な味方でしたね。
    気持ちの暖かいお嬢さんが育ったのは、森の民さんのお力ともいえましょうね。
    家族なんて、ある面、お互い様ですからね。

    仲間のご家族をみていて、
    支えあう人を、どのくらい多く持たれておられるかは、結構大切。
    人が人を回復させていくのだなあと、思います。
    夏刈先生のよく使われる「人薬」

    • 森の民 より:

      室町さん、

      ありがとうございます。
      こうして書くと、とても良い姉みたいですね。
      実際は、頼むとイラッとした表情のこともあったし、自分の都合のある時は、もちろん家にいてはくれませんでした。

      それでも、いてくれて良かったと思っています。

      「人薬」とか「時間薬」
      とても大切ですよね。

      仮に息子に友だちや兄弟がいなかったとしても、私が最良の「人薬」となりたいし、そんな私を支えてくれる人との出会いも大切にしたいと思います。