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再発!?

やれやれ、再発かな。。。
バイトをはじめ、大学入学し、一人暮らしを始めて順調かと思っていたけれど、油断できないのがこの病気。
昨日、私が帰宅すると息子が家にいた。
走って家まで来たのだという。以前、ランニングするという話を聞いたときに、だったら家まで走ってきて帰りは車で乗せて帰ってあげるよ。と言ったことがあったから、それで来たのかな?と思ったのだけれど、、、
私の顔を見ると、アパートに帰りたいから乗せてってと。

その帰りの車の中で、妄想の話が始まった。
それは今までに聞いたこともない内容。異次元に行く話。

で、もうこれでお母さんには会えなくなるから最後にそれだけは言っておこうと思って。

あ~~~~。これは再発だな。。。

息子の話は止まらない。
別の話にそらそうとしても、最後なんだから真剣に聞け!となる。
俺は向こうの世界で幸せに暮らすから大丈夫だと。

で、どうやって行くのか聞いたら、仲間が迎えに来るのだと
仲間はいつどこへ来るのか聞いたら、ちょっと待って!としばらく黙り込み、どうやら交信してるらしい。
ニヤッと笑って、「まじか、今から俺の部屋来るって。だから、お母さん俺を下ろしたらバイバイだから。」

現実の話をしても、ちっとも耳に入らないどころか、話を逸らすなとか真面目に聞けとか怒り出す。こりゃだめだな。
あきらめて、その異次元の仲間とやらに話しかけてみた。
「ちょっと!いい加減にしなさいよ!!母親と息子を引き離すなんて、なんて愛も情もない奴らなの!!酷すぎるよ、大馬鹿じゃないの!!!」
すると、「あ、ごめんって言ってる」

そして息子に言った。
あんたもね、そんな今後一切会えないようなこと言うなら、最後に3つくらいお母さんのお願い聞いてくれてもいいよね!

いいよ、何?

どうしよう、この3つ、何を選ぼう。。。
で、まずは「絶対に死なないこと、異次元の人たちが、これをしても死なないし、異次元に行くためだとかなんとか言ったとしても、飛び降りるとか飛び込むとか、そういうこの世で死ぬかもしれないようなことは絶対にしないこと!」
すると息子は怒って「そんなことするわけねえだろ!」

息子がイライラ起こる中、アパートに着いたから
「ちょっと、お母さんトイレ行きたくなった。トイレは行かせてよね」と言うと、
「なんだよ、これからずっと会えなくなるっていうのに、最後がトイレかよ」と息子は軽く笑い、
「でも、俺があっちにいってからね。玄関のドア開けとくから30秒経ったら入ってきていいよ。」

30秒か?それなら何かあってもすぐに救急車呼べるし、ここは2階だから飛び降りても死ぬことはないなと思い、
携帯電話を取り出して息子の前でタイマーをかけて、「ほら、30秒、スタートするよ。いい?お母さんもトイレ行きたいからね、30秒経ったら入るからね」
「おお、じゃ!」と、息子は部屋へと入っていった。
玄関ドアに耳を近づけるけど様子はわからない。
けれどすぐに30秒経ったから部屋に入ると、ベッドに突っ伏した息子。
「いるじゃん!」「あ、なんかミスったらしい、やっぱり2分」
「わかった!んじゃ、2分ね。トイレ入ってるからね」
再び携帯のタイマーをかけて、2分セットして息子に見せる
「音がしても絶対に出てくるなよ」
という約束をすると、私がトイレに入ってすぐに玄関のドアが開く音がする。
2分経って出ると、部屋の中には息子はいない。出てったなと思い速足で外に出ると、目の前の公園に息子がいた。
「あれ?おかしいな。。。なんかしくじったらしい」

その後は部屋の中でも、何か聞くと黙り込んで異次元の仲間の声に耳を傾けている。
異次元の仲間とやらが言ってるのは、息子の気持ちなんだよな~って考えながら、
「あのさ、あんたの異次元の仲間はうそつき野郎だよね。それにあんたは、そいつらの言いなりだよね。なんでそんなにそいつらの言うことだけ聞くの?お母さんの三つのお願いはまだひとつしか言ってないよ。お母さんの言うことも聞いてよね。他のを言うよ!」
「言いなりじゃない、俺が決めてるから!」と言いながらも、「何?残れとかはダメだからね」と。

「じゃ、二つ目、薬を今すぐ飲みなさい」
「は?俺のこと信じてねえのかよ!俺は統合失調症じゃなかったんだよ!」と息子の怒り炸裂
「なんだよ、最後まで俺のこと信じないのかよ、分かったよ、飲めばいいんだろ!」
と、エビリファイとリスペリドンを飲んだんだけど、その時に、今日はこれは2錠飲みな!と息子が怒ってイライラしているどさくさに紛れてリスペリドンの増量成功
薬を飲むと「もう帰れ!」

この様子から、まず自傷はないし他人を傷つけることもないなと思ったから、一人で家に帰宅した。
薬を一瞬しか見れなかったけど、たぶん飲んでないな。
どうかリスペリドンが効きますように。明日になったら、妄想の話を忘れてますように。
そう願うしかなかった。

つづく

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