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統合失調症の原因 息子の場合

うちの息子の場合は春先に生まれてるから、ほかの季節の人よりも10%ほど統合失調症になる確率が高くなっている。冬季のビタミンDの不足が原因かもという説がある。
あと、息子が妊娠中に私はインフルエンザに罹った。こういうのも若干ではあるけれど、そうではない人と比べると発症率が高くなる。

とはいえ、一番の発症の因子は、環境。
息子は長男で、父親からほとんどかわいがられずに育っている。まあ夫に聞けば、かわいがっていたと言うかもしれないけれど、息子がやることなすこと気に入らないかのような暴言ばかりだったように思う。息子はお父さんに好かれようとすごくすごく頑張ってきたなと思う。ついに報われずに発症したけれどね。これはある日突然ではなく、育ちの環境のストレスの積み重ねが要因で、ホルモンバランスが大きく変わる成長期に、脳機能がその変化に耐えられずに発症したのではないかなと思っている。(そんな説はないかもしれない)

虐待を受け育った子は脳の海馬が委縮することがあるらしいが、うちの息子の海馬は委縮していた。これは、MRIでわかった。

私が昔看護学生だった頃に受け持った患者さんも、誇大妄想のある統合失調症(当時は精神分裂病)患者で、父親から虐待されて育っていた。

共通点は多い。

けれど育ちの環境のせいにすると、立ち直れなくなる母親は多いと思う。「あなたの育て方のせいで息子さんは統合失調症になりましたよ。」な~んていう医者はいない。でも私にはわかる。うちの息子に関してだけ言えば、育ちの環境が悪かったのだ。

けれど、もうその事は考えないようにしている。過去を振り返って悲しんで自分を責めたって仕方ないのだ。
自分を責めてたら息子がすっかり良くなるなら、いくらでも後悔しまくるけどね。
もうなっちゃったものは仕方ない。だから、過去の息子への言葉とか態度を反省してもう繰り返さないようにする。

それは息子が回復するための薬以外の大切なビタミンのようなものかなと思う。

私の中には、環境のせいで発症したなら、環境を変えれば回復するに違いないという希望もある。

実際に、息子は回復しているなと感じる。

毎日の変化はわからないけれど、5年前、3年前、1年前はどうだった?って振り返ると、確実に良くなってきていると思う。

もしかしたら薬だけのおかげかもしれないけれど、発症後の環境を最善のものにしようと整えてきた私としたら、「おかあさんのせいで病気になったけれど、おかあさんのおかげでここまで良くなりましたね」と褒めてほしいくらい(笑)

もちろん、まだまだ油断はしない。

統合失調症の原因は人それぞれだから、環境は関係ない人もいるだろうし、もちろん育て方なんてまったく関係ない人のが多い。時代や国・地域に関係なく100人に一人がなる病気だということは、人類が生き残るために行われる細胞・遺伝子レベルの突然変異説も案外有力かもしれない。

このブログをたまたま見かけた方は、「統合失調症=育て方」などとは、間違っても思わないでほしい。

けれど、もしも我が家のように育ちの環境要因が大きく影響して統合失調症を発症するケースもあるのなら、それはきちんと育ちの環境の情報を分析して、家族のかかわり方を見直し発信することで、統合失調症の発症を防ぐことができるかもしれない。

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