お盆で田舎にお墓参りに行き、帰宅すると、なんと大地がリビングのソファーで寝てた。
・:*+.(( °ω° ))/.:+ヤッター
洗濯をしに帰宅したらしく、お昼ご飯を食べると、もう帰るという。
!Σ( ̄□ ̄;)エー
今日はバイトは?
「ない。でもマンガ本買いに行きたいから。」
あ!かあさんも欲しい本があったんだ。ブック〇フ行って、なかったら本屋にも行くけど行く?
「行く」
というわけで、車の中で少しだけ話す。
知り合いの子がね、うつ病になっちゃったんだよ。なかなか外に出られないんだって。
「へぇー、それってオレより悪いじゃん」
いやいや、大地だって寝てばっかりの時あったじゃん。
「うつ病ってさ、心が弱いからなるんじゃね?」
あのさ、それを言うなら、大地の病気だって、そうやって考える人いるよ。でも、違うでしょ!心の病気とか言われてるものはね、心じゃなくて『脳』の病気なの。
「オレはさ、そうかもしれないけど、記憶とか飛んだし。でもうつ病はさ、ポジティブに考えたら外に出られるようになるんじゃね?」
あのね、うつ病も脳の機能の病気なんだよ。ストレスが加わったりすると、脳の中の幸せホルモンって言われてるセロトニンっていう物質が、あんまり作用しなくなっちゃうんだよ。(仮説)
例えば、糖尿病の人は、インスリンっていう体の中の血糖値を下げるホルモンがあんまり出なくなっちゃう。それと同じ。うつ病は、脳の中の物質の異常で起こる。それは、統合失調症も同じ。
甘いものを食べていても、糖尿病になる人とならない人がいるよね。これは、遺伝子レベルで、第何番目の遺伝に関係するタンパク質が原因とか、そこまで分かってきてる。
だから、ストレスがかかった時に、おじいちゃんは十二指腸潰瘍になったし、お父さんは心臓が悪くなって、2回も手術したし、空(弟)は、過敏性腸症候群だから下痢とかしちゃう。かあさんも胃が痛くなるよ。
「あ、オレも胃が痛くなる」
うん。そうだよ。そうやって、同じストレスでも、症状が違う風に出る。
ストレスが脳の機能の異常という症状として現れたのが、統合失調症とかうつ病とかだよ。
だから、心が弱いからとか思っちゃいけない。大地も、統合失調症の事をバカにしたりしちゃいけないんだよ。
「オレ、馬鹿になんてしてないよ。」
こんな話をした所で、本屋に着いた。
陰性症状が強くて、ボォーっとしていた頃の大地には、何度かこの話をした。けれど、ボォーっとしていたから、理解出来ていたのかどうかわからない。
今日は、少しは理解出来たんじゃないかなと思う。
頭で理解することと、それを受け止めて自分の中で消化し、自分のものにする事は、また違う。自分のものにすると、色んな応用ができるようになる。
いつか大地が、精神疾患のある人に対して、対応できるようになるといいな~。
コメント
自分の病気を一番偏見の目で見てしまったりしますね。
それから、自分が経験したことのない病気はその人の身になって考えるのは凄く難しい事だと思います。
とおるさん
そうなんですね。以前息子が「病気だって言うな!!」とイライラした事がありました。
意欲が出てきて、ネットなどで病気について調べたのかなと思います。その時はまだ受け入れられないのだろうなと思いましたが、今回は、以前よりは病気に対して素直な反応。
自信を持って生きていってほしいなと思いました。
他の病気は難しい。。。そのようですね。
胃・肝臓・甲状腺などなど、数え上げたらキリがないほど色んな箇所が癌になったりしますが、「わたし、癌になったの」と言えば、臓器は別でもある程度の共感はできますね。精神疾患は、脳の病気なのだという共通点を元に、息子にも同じ仲間の病気なのだと思ってもらえたらなと思います。
今回は、少し理解出来たようです。
偏見をとりさるのって、自分でも難しいですよね。それでも諦めずに、のんびりと、いつかは自分自身の色んな偏見をとりはらえるようにと思っています。
コメントありがとうございます。