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演劇

5.統失息子の母のつぶやき

三男が、市の芸術祭で演劇をすると言うので見に行った。

母さんには分からないと思うよ。これも演劇!?って思うよ。

と言われていたので、普通の劇ではないと思っていたけど。。。

2人芝居というテーマだったけど、誰もが思い浮かべる演技はなく、2人が自分の人生を話すというもの。そして最後に観覧に来ていた方々も交えて対話する。

講演会と対話の二部構成にも思える。

けれど、これは参加型の演劇だった。観覧してる人もいつの間にか役者。

そして終わってから、劇の内容を(講演と思われる内容も含めて)じっくりと考えることになる。

今朝、私はいつものように通勤のために電車に乗った。ふと先日の演劇の事を思い出し、スマホを止めて周りを見てみた。

まださほど混んではいない車両。とはいえ、座席は空いておらず、たっている人が20名ほどか。。。そしてみんな、誰も私と目が合わない。

平日はほぼ同じ車両に乗ってるのであろう人も居るだろうに。みんなスマホを見てるか寝ているか。たまに本を読んでる人もいる。

みんな、できる限り誰かと関わることを避けているよう。

人との繋がりが希薄化してるのが問題と言われてる中で、この車両だって、もしかしたら奇跡の出会いや第3の居場所になるかもしれないのに。

どうすれば、この車両の人たちが「袖触れ合うも多生の縁」くらいの関係になれるのか?だって、気付かないだけで毎朝会ってる人もいるのに。

そうだ!フルーツバスケット!!

この車両の人たちとフルーツバスケットやったら面白いんじゃない?

「フルーツバスケット!スマホを手に持ってる人!」とか言ったら、その人たちがバタバタ席を移動する。立ってた人は座るチャンス!

駅に止まる度にメンバーチェンジもあるし、都心に近づくほど混み合うので難易度が高くなるる。

そんな夢のような舞台を想像しつつ、職場の最寄り駅に着いたので降りた。

三男の演劇を見て、世の中の演劇性を感覚として捉える楽しみを見つけた。

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