あまりメジャーではない症状に、判断力や考える力が低下するというのがある気がする。
ざっくり分けるなら『陽性症状』『陰性症状』『認知機能の低下』の中の認知機能の低下に入るかなと思う。
例えば、何かの選択を迫られた時に、どちらにしたら良いか決断するのが難しくなる状況がある。好きだったりやりたい事ならそれに決定すれば良いけれど、好きな事ややりたい事でなく、かといってどうしても嫌だということでもない、それでもどうするか選ばなければならない。そんな時に、どうしたら良いか分からなくなりイライラしたり困ってパニックになったり。
決めなければならない事が複雑だったり選択肢がいくつもある場合は、特に混乱しちゃうかなと思う。
脳を休ませてあげたいから、どうでも良いことはこちらで決めてあげて良いんじゃないかなとも思う。
ところで私は時々、この考える力がゆっくりになっているのを利用させてもらう事がある。
例えば今朝のこと。
目標は、息子に薬を飲ませることなのだけど、最近食欲が落ちてきたため、朝起きてすぐにはお腹が空いていないらしく食べない。
けれど、朝の内服薬ロナセンは満腹時の方が効果が出る薬。だからどうしても朝ごはんを食べさせたい。
朝起きて、ご飯食べる?と聞くと「まだいい」と言われてしまう。なので、タバコ一服して帰ってきたら、「ご飯よそったよ、おかずは納豆、卵はいる?」と、ご飯をつけた茶碗と納豆と生卵を渡す。
食べる?と聞くと「食べない」という選択肢が出来てしまうけど、食べる事は当たり前の前提で、卵はいるのかいらないのかを聞く。
すると、つい数分前にはまだ食べないと言っていたのに、納豆と卵を混ぜ始めたりする。
薬を飲ませたい時は、薬飲む?とは聞かない。この聞き方だと、「飲まない」という選択肢を与えてしまう。
「薬、牛乳と麦茶、どっちで飲む?」と聞く。この聞き方に飲まないという選択肢はない。
ましてや、「さっきご飯はまだ食べないって言っただろ!」「薬は後で飲むって言っただろ!」などと言ってきたらこちらは、「じゃあ何時に食べるの?」と、答えるのにめんどくさい質問が返ってくる可能性が高い。
息子がそこまで考えて何も言わずに食べ始めたわけではないと思うけれど、食べても食べなくてもどっちでも良いなら、目の前にご飯も納豆も卵もあって、かき混ぜるだけになっていて、しかも聞かれた内容が卵はいるかどうかなら、大地の脳は「卵どうするかな?」というのを考えることに力を使うに違いない。
もちろんこの方法は、症状の強弱や時期により有効ではないこともある。
今の息子のように、絶えず妄想しており、他のことを考えたくない様子の時には、シンプルな言葉がけにして、選択肢も少なく選び安くするのが良いかなと思う。
コメント
薬を牛乳で飲むのはNGだと思いますが。
通りすがりさん
そういう薬も多いですね、
ご自身の飲んでいる薬は、どんな飲み物や食べ物との組み合わせがダメなのかを聞いておくと良いですよね。薬剤師さんに聞いてみると教えて下さると思います。
例えばロナセンはグレープフルーツなどの柑橘系の飲み物はダメですし、リスペリドンの水薬は紅茶などは良くないようです。
お水で飲めない薬は無いので、あれこれ考えずに水で飲むのが一番ですが、
薬を飲ませることが優先なので、そのためには好きな牛乳という選択肢の準備もありだと思っています。
レスありがとうございました。
お薬は、やはり水か白湯で飲むことが基本として薬効が出るように作られているので。
牛乳は、脂質の膜が胃壁に出来て、お薬の効き目が悪くなります。グレープフルーツジュース禁忌のお薬は多いですが、そもそもお薬をグレープフルーツジュースで…とは普通考えられません。
私(うつ病10年)の経験からすると、お薬の飲み合わせ(相性)が意外に怖い。そしてあまり説明されない。
これを避けるには、お薬手帳をきちんと見せるか、自分のかかる科が揃っている病院に全てお世話になることですね。
他でどんな薬が出ているか、どんな検査を受けたかなど、電子カルテが共有ですからね。
精神の分野は副作用の出る薬が多いので、自己申告も非常に大切だと感じました。
通りすがりさん
精神の分野は副作用が出ることが多い!
そうですね~
薬の相性も大切ですね。
家族会の方で、当事者のお子さんの症状が悪化し、原因を探ったところ、同時期から他の事で解熱鎮痛剤を飲まなければならなくなり内服してたそうです。
イブプロフェン+カフェイン入りのものだったので、アセトアミノフェン+カフェイン無しのものに変えてもらったら、症状も治まったそうです。
お薬手帳を持参しても、案外普通に色んな薬は出されてしまうし、個々により症状の出方も違うから難しいですが、悪化する可能性のあるものはできるだけ使いたくないですよね。