私の入っている家族会の方が、普通の不安と統合失調症の不安との違いを、文献からまとめてわかりやすく教えてくれた。
私たちが想像する不安は、対象がわかるのだけれど、統合失調症の不安は、もっと漠然としていて、時には生きていくことも何もかもが不安になるほどの、混沌とした不安。。。とでもいうのかな。
レポートは、わかりやすかったんだけど、上手く表現できないなー。
まぁ、とにかく、そこで私が気がついた事。
大地の妄想が出る時、それは、このなんとも形容し難い混沌とした不安に襲われた時なのではないか?という事。
引き金は、たぶん誰にでもある普通の不安。
例えば最近では、大学入学の頃と一人暮らしをはじめた今。
どちらも大地が望んでいたことだし、普通なら嬉しくてワクワクするような事。だけれど、誰でもそこに、少なからず不安はもつ。
大学で友だちできるかな?
楽しい大学生活が送れるかな?
一人暮らし、ちゃんとやっていけるかな?
etc……
それらは、意識するほど強い不安にはならない。だから、普通は頭をよぎってもスルー。
けれど統合失調症の不安は、おそらく、病気でない人と同じように本人も意識していないのに、漠然とした、混沌とした、言いようのない不安(恐怖に近いかもしれない)となって、症状を引き起こすのではないかな?
大地の場合も、何が不安なのかは説明できないと思う。不安があることすら、本人もわかっていないと思う。
けれど過去に妄想が出た時(医師からは追走妄想だと言われたのだけれど)は、認知機能リハビリを初めた頃だったり、心理検査やMRIを撮る日だったり、車に乗って遠出をした時だったりした。
認知機能リハビリやMRI、心理検査は、「これから何をするんだろう」
車での遠出も、「どこへ行くんだろう?」と、少し不安になったかもしれない。
大地の場合、こうした不安が引き金になって、今のような妄想という症状が出たのではないかと思う。
ということは、不安を取ってあげればいいんだ!!
大地の今の不安はなんだ?
そうだ!今はテスト期間中。大地は、「〇〇の科目は単位落とすと思う。そしたら✕✕の資格は取れなくなるけどいい?」
と言っていたっけ。
私はさっそく、LINEした。
単位なんてさ、別に落としたっていいんじゃない?なんとでもなるさ。大丈夫だよ〜♪
それでも心配だったから、今日はバイトもサークルもないというので、夕飯を作って大地のアパートへ持っていった。
食べたら、レポートやらないといけないと言いながらも、寝ちゃった大地。
だいぶ普通。妄想らしき話もない。
スヤスヤ寝てるのを見ると、せっかくだから寝かせてやりたいなと思うけれど、レポートを気にしてたから、これから起こして、私はマンガ本でも読んで帰るかな。。。
家族会の方のおかげで、妄想が出た時には根源となる不安が何かを見極めて、不安をとればいいと言うことに気がついた。
もちろんこれだけが全てではないけれど、症状がでた時の対応の仕方として使えるし、逆にいえば、症状が出た時の共通点をさがせば、何に不安なのかわかるかもしれない。
そういえば、
大地が一番妄想が多くなるのが、病院へ行く時だったな。
病気になってしまい、これからどうなっていくんだろうかと、不安になっていたのかもしれない。
病気そのものも、ぜーんぜん大丈夫だよ。なんにも心配いらないよ。と、次の診察前には伝えようかと思う。
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