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父親との話

珍しく、大地と父親が話をしていた。

バイクの話

大地は、バイクの免許を取れるようになった話など、父親には何も話さない。けれど父親の方から、まずは原チャリで慣れてからがいいぞ!とか、話を振り始めた。

あーー💧もう大地、教習所の手続きしちゃってるし…。

すると大地、オレYAMAHAの○○が欲しいんだよね。前は、××のフルカウルが良かったんだけど、今はこっちのがいいかな。250と400だと、値段があんまり変わらなかったんだけど、新車だと高くて買えないから、中古かな。

など、私がさっぱりわからない話をし始めた。

するとダンナは、最初はコケるからな。その度にパーツ代がかかる。400のがそれが高い。あと、コケたら顎をやられるから、メットも△△のじゃないとだめだし、グローブもいるな。遠出するなら400のがいいけど、町中なら250のがいいな。ホントは街中は原チャのがいいんだけどな。

などなど、若い頃バイクに乗っていたことがあるし詳しい。

ふぅーん☆

大地は、聞いているのか聞き流しているのか分からないけれど、うなづいていた。

どこにバイク置くか…。家の周りは住宅街だから、夜中は乗っちゃダメだ。少し離れたところまで引いていって、そこから乗らないと。などなど、なんだか厳しい。

それでも、頭ごなしにダメだと言われなくて良かった。

父親との距離が、少し縮まるといいなぁ。

コメント

  1. pottin より:

    母親と父親の役目は、時に相容れないものになりがちなので、それを受け止める子供は間に入って混乱しがちです。
    どうしてこういう風に考えられないかなと、ずっと夫に対して不満を抱いて、それが原因の喧嘩が絶えず、結局離婚しましたが、今は距離をおくことで穏やかな関係を維持しています。
    お父さんができる大地君への対応、思いやりが、今回のような形で増えていくといいですね。

    • 森の民 より:

      pottinさん、

      ありがとうございます。
      幼い頃から、父親の息子への対応の酷さが、私の一番の悩みでありストレスでした。離婚も何度考えたか分かりません。
      息子が発症し、いつかこんな日が来るのではないかと分かっていた気がします。
      けれど、息子はずっと父親からの愛情を求めていたので、いつか良い親子関係を築いてくれるに違いないと、ポジティブに考えてしまい離婚を思いとどまっていました。ポジティブさが、裏目に出ました。
      発症してしまった今となっては、夫も少しは変わりましたし、息子のための離婚は意味が無いような気がしています。

      距離をとったからこその穏やかな関係、羨ましいです。私も早くその決断ができれば良かったんですが、後の祭りですね。
      今は、今回のように父子関係を修復する機会を重ねたいと思っています。