家に帰りたくなるために

先日の病院受診が終わると「アパート帰る」と言って1人で帰ってしまった大地。

私は薬局に寄り買い物をして自宅に帰ると、犬の散歩してお風呂をわかして夕飯を作る。

暗くなり始めたから大地にLINEをする。

ご飯だよ〜、とだけ入れる

大地は症状が悪化していた時はまったくLINE見なかったし携帯電話しても出なかった。だからLINEで連絡がつくかどうか、毎回祈るような気持ちで送っている。

しばらくして「ん」と返信があった。

少しホッとしたものの、待てど暮らせど帰ってこない。夕飯もすっかり冷めてしまった。

嫌がるかな～？出るかな〜？と少し不安になりながら今度は電話してみる。

出た！「ご飯だよ」と言うと「飯なに？」と。「レッドカレー作ったよ」「ん」

レッドカレーは大地の好きなカレー。

診察後の買い物でココナッツミルクやレッドカレーの素を買ってきて作った。

少しすると大地は帰ってきた。そして風呂に入ろうとして再び「夕飯なに？レッドカレーなの？」と聞いてきた。

そうだよ〜、さっき買ってきた。と鍋の蓋を開けて見せる。

大地は何も言わずに風呂に入りにいったから、その隙にもう一度温め直す。

風呂から出た大地は、辛〜いレッドカレーをたっぷりよそって、「うまい！♪」とパクパク食べていた。

数時間前に「ウザい」と鬱っぽい表情で話した同じ子とは思えない。。。

長い長い道のりだけど、こういう瞬間を少しでも多く増やしていけたらいいな～と思う。

とりあえず、アパートよりも家の方が良いと思える理由のひとつに「母さんのご飯」がランクインするように、たまにはがんばろー。