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対話

対話って何?

その答えは色々あるように思う。ちなみにチャットGPTさんは、「意見や考えを交換するために、2人以上の人々がコミュニケーションをする過程や行為のことです。言葉を通じて、お互いを理解し合う手段として、対話は文化や社会のあらゆる場面で重要な役割を果たしています。対話は、単なる情報のやり取りに留まらず、共感やつながりを築き、問題を解決し、新たな洞察を得る手段ともなります。」と言っている。

対話は「相手と共に考える」という協働的な性質を持っている。この「共に考える」というのがポイントな気がする。(会話の場合はそこまで深くはならないらしい)

オープンダイアローグの対話というのがある。これは、
「問題を抱えた人やその周囲の人々(家族や支援者など)を含め、全員が対話に参加し、共同で問題解決を図るという考え方です。このアプローチは、人々が自身の力で解決策を見つけることを助け、心理的な障壁を減少させるとされています。また、従来の精神医療に比べて、対話そのものが治療的であるという考え方が新しい視点を提供しています。」

こちらのポイントは、解決策を導き出さない対話。対話をしているうちに、本人が「あれ?」と気付いていく。そのため支援者側は、対話の後の劇的な変化や「対話をしたから良くなった!」のように感じられる充足感はあまりない。

さて、今日は大地と対話をした。

私が思う「統合失調症当事者の子どもとの対話」は、例えば、「幻聴についてどう思うの?」とか「どうすれば回復すると思う?」のように、こちらが(私が)知りたいことや、(私が)こうなってほしい!こう考えるようになってほしい!!というように(私が)テーマを決めて話すのではない。

対話のテーブルには「テーマ」と、そのテーマについて対等に話す「私」「息子」が存在する。

テーマが、「息子の回復について」とか、「私の関わり方について」とかだったとしても、双方向で会話のキャッチボールをしてしまうと、内容によっては感情的になることもある。双方が、否定されたり攻撃されていると感じる内容だったりもするから。

けれど、あくまでも「テーマ」に関して俯瞰的に捉えて、自分の事ではない感覚でやりとりすると、とても生産的に対話が成立する。対話し終えてから、自分のことに置き換えて「あれ?」と気付けたら良い。

今日は、大地とデニーズモーニングで対話をした。最初は、「母さんの〇〇が俺の回復の妨げになる」という話からだったので、私は責められている気がして感情的になりイライラしたけど。途中から大地が、「これは責めてるわけじゃなくて、ちょっと考えてみて?自分が逆の立場ならどう思うか」となり、イライラした私は一瞬席を立ってトイレ休憩して俯瞰的に考えてみることにして。そこから対話が成立した。

「テーマ」は「私(母)の言動について」だったわけだけど、大地が考えていることがとてもよく分かったし、責められている気もしなかった。ちょびっと意識したのは、オープンダイアローグで学んだ「聞ききる!」と言う事。時々大地に、ちゃんと最後まで聞いて!と指摘されつつも、私なりに「聞ききる」を意識してみたところ、双方穏やかに対話ができたように思う。

終わってからの感想としては、「なるほどねえ、大地は私が思ってるよりずっと色々考えてるなあ」ということ。「もっと信じて見守る力が必要だなあ」と言うこと。

大地は対話をすることで、「お腹が痛いのが少し和らぐ」と言っていた。

ちなみに大地の場合は、、、、「このように考えるようになってほしい!」「考え方のクセを変えてほしい!」という親の思いが伝わってしまい「めんどくさいから、そう言っておけばこの親は黙るだろう」となるらしい。

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