おてんとうさまはどこ？

小心者の私は気がついたのだ。

些細な事でも、自分が良くないと思う事はやめよう。いつでも、自分が納得のいく生き方をしよう。誰からも後ろ指を指されない行動をとろう。

そうすることで、ドキドキしなくて済むし、自分に自信を持つことができた。

すると不思議なことに、周りの色んなことが、心地よい状態になっていった。

頼られたり相談事を持ちかけられたり。私はその都度、一生懸命考えた。その人にとって、どうすることが幸せになる道なのか。。。

そして、こうしてみれば…とアドバイスしてみた。時には、相手が辛くなるような事も言った。すると、これが端から上手くいったようで、よく感謝もされるようになった。自分の周りにいる人たちも、笑顔になっていった。

私は何も悪いことをしていない。そして、一生懸命考えた行動や発言は、周りにも良い影響を与えているらしい。

ますます私は自分の気持ちにアンテナを張り、少しでも気持ちが揺れる事はしないようになった。

最後の方は、歩道の雑草を踏んで歩くこともなくなり、蚊も殺さなくなっていた。蚊にも命がある。植物からも命を感じた。

そして、気がついた。

ああ、おてんとうさまって、私の心の中にあるんだ。

お天道様が見てると、父は言っていたけれど、それは、神でも仏でももちろん太陽でもなくて、私の中におてんとうさまがいるのだ。

良い行いも悪い行いも、私自身がわかっている。私自身が見ている。おてんとうさまは、私の中にあった。

そう気づくと、色んなことが腑に落ちた。

私はこのまま、サンサンとおひさまが光を降り注ぐ中を歩いていこう。心に一点の曇りもない道を進むのだ。

そう感じるようになっていた。

そんなある日、不思議なことがおきた。

つづく（笑）