今は、発症時の症状が、妄想だった事が分かるらしい息子に、他に症状がなかったか聞いてみた。
「他にはないんじゃね?」
というので、警察官試験受けた時に、勉強してもまったく覚えられなかったのも、認知機能の低下っていう症状なんだということを話してみる。
「あー、あの時はぜんぜんダメだったな~」
うん。それも症状だからさー。今はどう?大学の授業とか理解できるの?集中力とかどう?
「?、今は、大丈夫じゃね?」
大地は、3年前にまったく集中できず記憶できず、試験勉強ができずにいた頃、それが症状だとは思っていなかったようだ。
で、その時の事を思い出すと、不思議な感じがするらしい。
今は、私から見ると、まだ上手く会話がなりたたない事もあり(理解力?)、ドラマや映画が長くは見れないから、完全に元通りとは思えないけれど、大地自身は、あまり不自由さを感じていないようだ。
他にさ、例えばとてつもなく死んじゃいたくなるような症状が出ることもあるんだけど、そういう事あった?
「小学生の時、死にたかったけどね。オレが死んだら、こいつら自分のやった事おもいしるかなって思ったし。」
そりゃホントにごめん。悪かったよ。でも、そういう症状が出るだいぶ前とかじゃなくてさ。
「ない」
そうか、ないのか。。。
あのさ、この病気は、とてつもなく死にたくなるっていう症状が出る人もいるけど、もしもそうなっても、絶対に死んじゃダメだよ。症状なんだから。
薬さえ合えば、それも良くなるから。
大地の陽性症状が治まり、認知機能の低下ですら、今良くなってきていて。めんどくさいっていう言葉も、最近はあまり聞かなくなったから、陰性症状も良くなってきているのかもしれない。
とはいえ、統合失調症は長くつきあう病気だから、これからも色んなことがあるかもしれない。そんな中で、”何があっても死んではいけない” という事を伝えたかった。
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