先日の中井久夫先生についての特集「100分で名著」(NHK)
この中で、「メタ視点」について斎藤環先生が話されていた。
今の息子は、わかりやすい症状としては幻聴があるけれど、
本人が周りにうまく伝えられず困っている症状としては、「段取りが難しくなっている」というのがあるなあって思う。
段取りが難しいっていうのは、例えば料理。料理って、結構一度に色んなこと考えないといけないし、先の事も考えないといけない。無意識のうちに、炒めながら火を中火にするとか塩コショウ入れるとかやってるけど、これってほぼ同時に複数の事を考える感じなのかもって思う。
大地は、再発してから料理ができないという。再発前は自炊もできてたんだけどね。再発してから出来なくなったって言う。なので、やっぱり「段取りが難しくなっている」のかなって思う。
これは、仕事をしたいと思っても、うまくいかないんじゃないかっていう自信の無さにもつながっちゃうかもしれない。だから症状としてはわかりにくいけど、結構辛いんじゃないかな~。
そして、NHK見ていて気が付いたのが、「メタ視点」がもてないということ。
大地と話していると、なんでこんなに自分の意見に凝り固まってしまうんだろう…と思う。
決して間違っているわけではなく、「あ~、それが大地の思う所なんだね。でも、母さんは違う考えだよ」というのが、理解されにくい。
良く言えば、自分の考えをしっかり持っている!となるけど、ネガティブに考えると柔軟性が無いというか、人の意見に耳を貸さないというか。
これって今まで性格なのかもって思ってたけど、もともとの性格に「メタ視点がもちにくい」という症状が乗っかってるんだなって思った。
大地が発症して8年半経つけど、まだまだわからないことばかり。
幻聴が固定し慢性化してしまったのかなって思っていたけれど、まだまだ大地は、回復の途中♬
※メタ視点とは、一つの物事を色んな視点から考えられる見方の事かなって思う。調べてみてくださいね~
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