“移精変気”という言葉があるらしい。
家族会の方が教えてくれた記事で、
精神疾患のある方のご自宅が、台風被害により浸水した。そういった変化は症状を悪化させると思っていたら、すっかり良くなってしまったという内容だった。
それについて、頭の中が自宅の改修などやらなければならない事で充たされたからなのではないかと結論づけられていた。
調べてみると、、、薬を使わないで「気」をそらして、症状を変える方法。気を変えたり、状況を変えることが、人間の身体に作用する。
とあった。
長男大地が交通事故で入院・手術をした時に、統合失調症の症状は悪化するか?と思ったけれど、そうでもなかったしむしろ普通に見えた。脳は、妄想・幻聴よりも「生きるために」という方を最優先で考えるようになっているのかなと思う。
次男の空は、昨年、断食に挑戦したのだという。断食ってどんなかな?試しにやってみよう!的な好奇心からのものだったと思う。
そこで空は気がついた。「かあさん!断食すると鬱が良くなる」
なんで?
「腹が減って腹が減って、もうそれしか考えられなくなった。」
なるほどね。
人は、というか動物は、
「食べる」「眠る」「排泄する」
というのが本能として備わっていて、これらに支障をきたすと死んでしまう。
まさに、生きるための、最優先項目!
命の危機にさらされた時に、奇跡的に精神疾患が良くなることがあるらしい。
大地や空を命の危機にさらすことは絶対に出来ないけど、妄想・幻聴などがあっても、他にやることがあってそちらが楽しかったら、「気」をそらすことができるように思う。
それが、「人薬」
この言葉もLINE家族会の方から教えてもらった。
病気の回復には、「医師の処方する薬」の他に、「時間薬」と「人薬」が必要というもの。
「人薬」は、精神疾患の症状という「気」をそらすための、大切な大切な薬だと思う。
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