カテゴリー:~発症のころ~
10 統合失調症と未来へ

この病気を発症した時、深い深い真っ暗闇の海の底に沈んでしまったような感覚だった。 なにもかもすべてが終わってしまった。自分のせいで、かけがえのない息子の人生を奪ってしまった。そう思った。 ずっとずっと長い間、この深くて暗 [……
詳細を見る09 陰性症状を振り返る

寝てばかりの日々に、決して、怠けているからとか、やる気がないからとか、思わないようにしたい。身体も頭も、何もかもが動かないのだと思う。動かなければならないことはわかってるけれど、出来ない辛さ。 トライアスロンをやり切った [……
詳細を見る08 陰性症状からの脱却をした気がする

5月になり、大地は再びアルバイトも始めた。アルバイトは、18:00~23:00が、週に3回。 他の週3日はサークル、そして残った1日は、以前からの友だちの翔くんや松下くんと会い、ファミレスに行ったり、お宅に泊まりに行った [……
詳細を見る07 陰性症状からの脱却(入学後)

4月、大地は大学に入学した。 今までで一番大きな環境の変化となるだろう。再発するかもしれない。。。絶えずその不安はあった。けれど、再発しないかもしれない。なんとか再発せずに、NEARの時のように、めんどくさいと言いながら [……
詳細を見る06 陰性症状からの脱却(免許)

大学を合格した大地が、次にやりたいと言ったのは、バイクの免許を取ることだった。 ケイくんがバイクを持っており、一緒にツーリングにいく約束もしているのだという。 そこで大地は始めて、統合失調症というこの病気だからこその壁に [……
詳細を見る05 陰性症状からの脱却(大学)

21才の夏、バイトと友だち以外に、大地は新しい一歩を踏み出すことに挑戦することにした。(というと大げさなようだけれど) 「大学にいこうかな…」と言い始めたのだ。 発症後、「バイトする」「一人暮らしする」「車の免許取る」な [……
詳細を見る04 陰性症状からの脱却(アルバイト)

警察官試験を終えて、起きている時間が長くなってきた大地は、少しばかり時間を持て余していたのかもしれない。「バイトしようかな〜」と、ぼんやりとつぶやくようになった。 とはいえ、なかなか行動には移さない。デイケアなどもあると [……
詳細を見る03 陰性症状からの脱却(意欲)

こうして、発症から丸2年を過ごしていたが、3年目、大地は警察官試験を受けると言い出した。 大地の妄想は、警察官の知り合いがいるというものもあったから、妄想の症状が少し残ったままの状態かもしれないと思うと悲しかった。一生、 [……
詳細を見る02 陰性症状からの脱却(昼夜逆転)

夜になると出かけていき、深夜1:00~2:00頃帰宅していた息子。23:00前に帰宅したことがあった。 どうしたの?今日は早いね。と聞くと、翔とファミレス行ってきた。 翔くんは高校の時の、発症する前のクラスの友だちだった [……
詳細を見る01 陰性症状からの脱却(ゲーム)

発症して数ヶ月の頃、 何か、やりたい事ある? と主治医に聞かれた時、大地は能面みたいなかたい表情で「別に」と答えていた。 心配しなくても、ちゃんとやりたい事が出てくるよ。 そう言われて、 毎日、一体それはいつの事なのか。 [……
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