変薬して2週間後の受診でも、大地は主治医に薬を変えて身体の重さがとれた話をした。主治医は「そうかぁー、そんなに楽になるならもっと早く変えてあげたら良かったなぁ」(大地が積極的でなかったから変薬出来なかったのに、そう仰ってくださった)
さらにこの日は、主治医も少し時間をかけてくれていくつか質問を。。。
身体のだるさはとれたみたいだけど、声の方はずっと聴こえてるの？
「それは変わらないです。一昨年から幻聴は薬変えてもずっと変わらないんで！」
24時間ずーっと聴こえてるの？
「はい」
ずーっと聴こえてたら疲れちゃうでしょ
「あ、いや、24時間なんですけど、何かやる事ある時は黙るんで。友だちと出かけてる時とか」
大地くん、幻聴って言うけど、普通に話してる人とその声とは違うってわかるの？
「はい。全く違うんでわかります」
どんな声なの？人によってはね、テレビが番組終わってからザーザーいうような感じって人もいるし、誰かが囁いてるみたいに聞こえる人もいるみたいだし。
「いや、機械で作った声みたいなんで、すぐ分かります。この前も、オレ薬を飲んだと思って寝たら声が『クスリノメクスリノメ！クスリクスリ！！』ってうるさくて、『飲んだだろ！』って言ったんだけどやめなくてうるさくて、『じゃ見に行くよ！ホントに飲んでないんだな！？』って声に言って起きて見に行ったら、ホントに飲んでなかったんです」
主治医は笑って、そりゃいい声なんだね〜。
「はい！あの時はホントに自分では飲んだと思ってたから」
私「薬を変えたら声が消える可能性もあるって話したんですけど、それは少し寂しいみたいで。。。」と言うと主治医は、
アメリカの数学者でね、なんて言ったかな。。。映画にもなった。。。
私「ビューティフル・マインドですね」
そうそう、あの人の主治医は私も知り合いなんだけど、あの人もね
と、大地の幻聴とビューティフル・マインドに出てくる人物の症状を重ねられたようで。
映画見た事のない大地は？？？だったけど、大地の良心的な幻聴の雰囲気を主治医が理解してくださって良かった。
そして、多分初めて、大地は幻聴がどんな感じなのかを具体的に医者に話せたように思う。
私から見ると、インヴェガで悪化した感じは無いものの、やはりリスペリドンよりは幻聴に意識を向けてしまう時間は増えているように思う。でも、息子のだるさがとれてホントに良かったと伝える。
薬は、インヴェガが6mg→9mgに増えた。ロナセンは変わらないけど、単罪を目指すため一旦増量するのだ。
次回は3週間後。このまま落ち着きますように。
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