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認知症の祖母から電話

私の母は、アルツハイマー型の認知症だ。

今日はその母から、3時間ほどの間に、メールが2通と電話が3回あった。

父が出かけていて、色々不安になったのだと思う。

電話の内容は、「大地は大丈夫か?入院したんでしょ?おばあちゃん、大地が可哀想で泣いてさ、さっきもお墓参りしてきたよ。」というもの。

まず、大地は今入院していない事を伝える。確かに三年前に入院はしたけれど、今はだいぶ元気になった事を伝える。先月は、大地も田舎に一緒に連れていったんだけどな。もちろん、そんな事は忘れている。

母にとって、大地が精神病になった事は、ものすごくショックだったんだろうな。それは、認知症が進行しても忘れないのだ。

三回目の、大地が入院したの?という電話の時に、私は大地に電話を代わった。

大地は、落ち着いて、「元気だよ。これからバイト。」と。

母は、退院したの?とか、聞いていたようだけど、大地の声を聞いて喜んでいた。

私は、「大地はね、今ラーメン食べてて、このあとバイト行くよ~。どんどん元気になってるよ。」ともう一度伝えた。

その後、母からの電話は無かったが、二時間ほどして、念の為にこちらからまた電話をした。

母は、「なに?」と、何事も無かったかのように応じた。

「大地は、元気だからね。」と言うと、「うんそう。元気なんだね。」と、やっと母から入院の思い込みが消えたようだった。

コメント

  1. さるる より:

    森の民さん、私の母は脳血管性認知症です。比較的早く発症してしまった為、何年も経った今では私を産んだ事を忘れて旧姓だった時代に戻って、プロの皆さまに支えられながら、なんとか平穏に生活させて頂いています。

    認知症になると、直近の記憶が消えてしまい、少し前の記憶や昔の記憶は残っている場合が多いようです。数年前に起きたお孫さんの病気の事、とてもショックで気がかりだったのでしょうね。

    メールも出来るお母さまですから、まだまだ昔の事はしっかり覚えていらっしゃると思います。忘れていくことは悲しいけれど、いろんな昔話をしたり、楽しい時間をたくさんお過ごし下さい。私もかつて出来る限り機会を作り、色んな話を聞き、沢山思い出を作ってやりきった満足感の中で今を過ごしています。

    余計なお世話を書いてごめんなさい。

    • 森の民 より:

      さるるさん、
      やりきった満足感!素晴らしいですね。

      確かに昔の思い出話ならできるかもしれません。今は、何度も同じ話を繰り返すし聞き返すので、たわいのない世間話を聞いてもらっています。

      田舎の実家まで遠くて、なかなか行きたい時にいけないのも辛いところですが、私もさるるさんのようにできるといいなあと思いました。

      ぜんぜん余計なお世話なんかじゃないですよ。励みになります。
      コメントありがとうございました。